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目の下のクマ

2015.10.20

みきクリニック宮崎では、宮崎のタウン誌に毎月患者さんからの質問にお答えするコーナーを設けています。今日は以前に頂いた質問とそれに対するお答えを掲載したいと思います。

Q:目の下のクマで悩んでいる方は多いと思いますが、そもそもどうして目の下にクマができるのでしょうか。

A:目の下のクマと一口に言っても症状は色々ですし、その原因も様々です。よく見られるのは疲れたときや寝不足の時に症状が悪化するクマですが、これは下まぶたの血液の流れが悪く、うっ滞した静脈血が黒紫っぽく見えることによるものです。さらに、リンパの流れも悪くなるので、腫れたようにも見えます。また、これらの症状が頻回にわたるとメラニン色素の沈着も加わって、ますますクマがはっきりとしてきます。これらの原因が主体のクマで悩んでいる患者さんは、足がむくむとか、健康診断で貧血気味といわれた、などの症状も合併することが多いですね。

Q:このような患者さんに対しては、どのような治療が良いのでしょうか。

A:長期的には漢方薬を主体とした内服による内科的治療と塗り薬による外用療法を行います。しかし、時間がかかる治療でもありますので、同時にレーザー治療を行うのが有効です。レーザー照射は、熱エネルギーを組織に与え、血流やリンパの流れを改善する働きがありますし、メラニン色素を取り除く働きもあります。外用療法は毛細血管の拡張を促し、血行改善を行うと同時に、メラニンの沈着を抑制します。足のむくみもあるような方には、鉄分、タンパク質を十分に取れていない方が多いので、食事指導も有効ですね。

Q:では、手術を受けなくてもいいわけですね。

A:手術の方がはるかに良くなるクマの患者さんもおられます。それは今述べたような患者さんとは違い、目の下が膨らんでいるため、陰のようになってクマのように見える方です。夜に上からのライトを浴びると余計に陰が目立つ方はこのタイプと言っていいでしょう。40代以降になってこの症状が出てくる方が多いですが、10代から症状がある人もいます。目の下がプックリと膨らんでいて、指で少し押せばそれが目立たなくなるような症状の方は、手術が一番の治療法です。眼球の周囲には脂肪組織があり、これを眼窩隔膜というネットがこれをささえているのですが、加齢などにより網が緩み、脂肪組織が前に飛び出してきてクマになっているわけです。ですから、手術ではこのネットを補強してあげればよいわけですが、単に脂肪を取るだけではだめです。手術法にも色々ありますが、若い方では結膜側ハムラー法といって皮膚にメスを入れない方法を行います。手術は怖いかもしれませんが、手術を行う私たちからすれば、安全な手術ですので、安心して受けてもらえる手術です。このタイプのクマはヒアルロン酸の注入でも改善しますが、手術の方が自然な仕上がりになります。

Q:なるほど。タイプによって治療法は異なるということですね。では、下瞼のシワはどのような治療が良いのでしょうか。

Dr.:これもタイプによりますね。30代の方によく見られる、シワのようなタルミのようなちりめん状の細かい線は、レーザーによる引き締めを行います。このレーザーは、皮膚を傷つけず、真皮に作用して膠原線維(皆さんが好きなコラーゲンのことですね)を増加させることによって皮膚に張りを持たせます。

Q:年配の方によく見られるタルミはどうでしょうか。

Dr.:ご年配の方は皮膚の余剰があり、先に述べたような下瞼の膨らみもあります。従って、余った皮膚を切除し、同時に眼窩脂肪の処置も行うわけです。幸いなことに、若い人と比べて年配者の方が腫れは早く引き、傷跡もわからなくなります。

Q:どういう方法がベストか、治療前に納得いくまで相談することが大切ですね。

Dr.:そうです。遠慮せずに何でも聞いてください。

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